「相手も自分も認める立ち位置でいるために」
良いプレーができるように思いやりをもって働きかけることは、子どもの脳にもプラスの経験を追体験していることになる。
思い上がるんじゃないかと懸念される方もいるが、
子どもは大人の苛立ちを自分のせいだと感じ、伸びるエネルギーを奪ってしまいやすい。
大人のひいきや無関心、諦めはもってのほかだ。
自分がどんな影響を与えているか、指導者もセンスが試される。
何か言いたくなったときは、正論をたたみかけずタイミングを見計らって、
「自分だったらこうするな」と伝えたい。
相手への想像力も感性そのもの。
話しの聞き方の善し悪しを伝えるコミニュケーションさえ、子ども達の感性が育つ大事な経験だと思っている。
意識という表には見えない要素は、
点と点が線になる瞬間を積み重ねる大切な過程。
低学年や初歩の段階では、「◯◯だからダメなんだよ!」と言いやすいが、まずはやってほしいことを具体的に伝え、体で量をこなしクリアしていく少し後で理解がついてくるもの。
まずは今この瞬間やってほしいことに集中できるよう、指導中の声かけはよく優先順位を整理し、多くを盛り込みすぎない配慮もいる。
上手くなるためには、練習に多少の負荷をかけることは成長に必要なこと。
そんなキツイ時こそ半歩後ろから背中を押すように
「もう無理、これくらいでいいかな…」という心の声をコントロールする練習のサポートを。
スポーツに限らず耐久力と持久力は未来への財産。
言葉だけでは上手くいかない。
その日の行動目標をともに達成するように、より良い声かけと実践のキャッチボールをしてみよう。
この実践の先に、自分の行動にケジメをつけ、やり切る力になるから。
それらの指導の前に自ら実践し、ともに練習できる環境に感謝しよう。
練習は可能性へのチャレンジとチャンス!